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【ぶんか】「六番札所壷阪寺」へは吉野山にまず行こう

【ぶんか】「六番札所壷阪寺」へは吉野山にまず行こう

【ぶんか】「六番札所壷阪寺」へは吉野山にまず行こう

世界遺産「吉野山」を楽しもう

西国三十三所観音巡礼をテーマにすれば、
先に「六番札所壷阪寺」にお参りするのが本当かもしれません。
今回は先に「吉野山」をご紹介し、壷阪寺については最後に説明します。

「吉野山」は世界遺産にも指定されています。

この魅力あふれた地を訪ねてみるのも面白いと思います。

「金峯山寺」にお参りしよう

 

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「金峯山寺」は世界遺産です。
金峯山寺は紀伊山地という場所にあります。
そしてこの紀伊山地には三つの霊場と呼ばれる場所があります。

霊場とは死んだ人の魂のための場所です。 そしてこの
紀伊山地にある三つの霊場のひとつに「吉野・大峯霊場」という場所があります。

その霊場の中心にあるのが金峯山寺です。

金峯山寺は「修験道」の総本山です。
修験道は、「霊山」といわれる高い山で修行をします。 これを「山岳信仰」と呼びます。

このお寺は、7世紀の後半に「役行者」という人によって開かれたといわれています。
「役行者」は山岳信仰の最初の修験者です。
修験者たちは山で伏す(寝る)ことから「山伏」ともいいます。
蔵王堂、仁王門

「蔵王堂」は「金峯山寺の本堂」です。 そのお寺で一番尊敬される仏像を本尊と呼びます。そして本尊が置かれている場所が本堂です。

世界で一番大きい木造の建築は「東大寺金堂(大仏殿)」です。この蔵王堂は日本で東大寺金堂の次に大きい木造の建築物です。 大仏殿と蔵王堂は両方とも国宝です。

「仁王門」の高さは20mです。
この門は日本でも有名な「山門」です。この山門も国宝です。

「金剛力士(仁王)」という2体の像がこの門を守っています。
国の重要文化財に指定され、日本で二番目に大きい仁王像です。
金剛蔵王権現
この像は蔵王堂に本尊として置かれています。 この本尊は3つの仏様の像です。
真ん中に「中尊」がありその左右に1体ずつあります。
これらは釈迦三尊と呼ばれています。

普通のお寺にある釈迦三尊像はおだやかなお顔の仏さまです。
こちらの仏さまは青い顔に、赤い口があり、足を高く振り上げています。そのためとても恐ろしく感じます。
中尊の大きさは7mを超えます。
そして、両側の仏さまも6m以上の大きさです。

吉野山は桜の名所

「吉野山」は桜の名所としてよく知られています。 この吉野山は世界遺産の「史跡・名勝」に指定されています。

吉野山ではシロヤマザクラという山桜がとくに有名です。この場所では「下千本」、「中千本」、「上千本」、「奥千本」とよばれる4か所に桜が集まっています。 4月の初めは山の下の方、中部、山の上、その奥に順番で桜が咲きます。そして4月末まで桜を楽しむことができます。

吉野山への行きかた


自動車
もし六番札所壷阪寺や、七番札所岡寺、明日香まで移動するなら
自動車が便利です。

しかし、もし金峯山寺に行くなら、その近くには駐車場があまりないので、電車やバスを使いましょう。

特に4月の桜の時期や、秋の紅葉の時期は吉野山の近くで大きな渋滞があります。
そのため車で行くことはお勧めできません。
公共交通機関
名古屋方面から

  • 近鉄名古屋線名古屋駅~大阪線大和八木駅乗換(約1時間40分)
  • 大和八木駅~橿原線橿原神宮前駅乗換(約7分)
  • 橿原神宮前駅~吉野線吉野駅下車(約40分)
  • 吉野山ロープウェイ千本口駅~吉野山駅(約5分)
    吉野山駅~山門徒歩(約5分)

★吉野山ロープウェイは日本で一番古いロープウェイです。

京都方面から

  • 近鉄京都線京都駅~橿原線橿原神宮前駅乗換(約1時間)

橿原神宮前駅からは名古屋方面からと同じです。

大阪(阿部野橋駅)方面から

  • 近鉄南大阪線阿部野橋駅~吉野線吉野駅下車(約1時間20分)

吉野駅からは名古屋・京都方面からと同じです。

吉野山のグルメ

ロープウェイを降りたところから山門までの参道には色々なお店があります。
お店を見て楽しみながら、金峯山寺に行くことが出来ます。
スイーツ

  • 吉野山で有名な吉野葛を使った「葛切り」
  • 桜の葉やヨモギを使った「桜もち」「草もち」
  • 桜の花を塩で漬けた「桜花漬」、桜の花を散らした「桜ようかん」

食事

  • 吉野を代表する「柿の葉寿司」
  • 吉野葛を使った「葛うどん」

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「六番札所壷阪寺」

日本で有名な伝統芸能に歌舞伎や浄瑠璃があります。歌舞伎は昔の演劇です。浄瑠璃は人形を使った演劇です。

そして、歌舞伎や浄瑠璃で演じる有名な物語のなかに「壺阪霊験記」というものがあります。壷阪寺はこの壺阪霊験記という物語に登場します。

この物語では沢市という登場人物がいます。
沢市は琴や三味線を教える目の不自由な人でした。
このような人を座頭と呼びます。

琴と三味線は日本の伝統的な楽器です。
沢市の妻はおさとという人です。 この二人の信仰心が厚かったため、沢市の
目が治りました。
そのため目が不自由な人がよくこのお寺にお参りをするために来ます。

このお寺は「インドのハンセン病対策」に貢献しました。
そのためインドから大理石で作られた白い観音像や釈迦像などがたくさん送られました。

そしてそれらはこのお寺にあります。 このお寺は歴史のある古いお寺です。 しかしこの白い大理石の像が多いので、他のお寺と違う雰囲気があります。
「まるでテーマパークのようだ」という人もいます。

壷阪寺への行き方

吉野山から

  • 近鉄吉野線吉野駅~壷阪山駅下車(約40分)
    奈良交通バスで壷阪寺まで約11分

大阪(壺阪山)方面から

  • 近鉄南大阪線阿部野橋駅~吉野線壺阪山駅下車(約50分)

(記事・画像提供:gmaru様)

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